著者
茂木 清夫
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
地震研究所研究速報
巻号頁・発行日
vol.8, pp.46-51, 1964-09

昭和39年6月16日新潟地震調査概報1964年6月16日13時1分40秒に新潟県粟島の南西沖に震央をもつ大規模な地震が起こつたが,この地震によつて新潟,山形,秋田の各地で著しい地変が起こつた.筆者は新潟県村上から山形県加茂に至る海岸線に沿つて地変の調査を行なつた.この沿岸は本州で最も震源に近い地域であり,また岩盤の露出している地域でもあるので,地球物理学的に興味のある変動が観察されやすいと思われた.然しながら,震央が海にあつたために地震の発生に直接関係したと思われる断層は,この沿岸地域には認められず,地震動による崩壊などの地変が見られるに止まつた.しかし,地下の大規模な変動のあらわれとして,地盤の著しい昇降がこの地域にも及んでいることは注目すべきことである.以下に調査結果の概要を述べる.

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