著者
八角 真
出版者
明治大学教養論集刊行会
雑誌
明治大学教養論集 (ISSN:03896005)
巻号頁・発行日
no.41, pp.50-78, 1968-03

本稿は昭和四二年七月、文京区立鷗外記念本郷図書館において研究発表をした「鷗外をめぐる人々―平野万里について―」と題する内容に大幅の加筆を施したものである。すなわち同発表が平野万里の略伝の紹介にとどまったのに対し、本稿は特に森鷗外と平野万里との交渉に焦点を当てて、その問題点を追究してみようと試みるものである。本論に入る前に、平野万里の人となりを俯瞰する意味で、まず同人の簡単な年譜を紹介しておきたい。平野万里略年譜○明治一八年(一八八五) 五月二五日、埼玉県北足達郡大門村に甚三の次男として生まれた。本名、久保(ひさやす)。 ○明治二三年(一八九〇)六歳 一家上京して本郷森川町三二番地に住み、煙草小売店を営む。本郷区立駒本尋常高等小学校に入学。

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