著者
桜井 陽二
出版者
明治大学政治経済学部
雑誌
政経フォーラム
巻号頁・発行日
no.1, pp.90-92, 1993-03-31

外池力君が、このたび、われわれ政治経済学部の専任講師として、スタッフに加わることになったことは、誠によろこばしく、政経学部、ひいては明治大学の若返りと活性化のためにも、期待がふくらむ思いです。外池君は、東京外国語大学ロシヤ語科の出身で、明治大学では養成することのできない本格派のロシア屋であり、明治大学の学問の多様化と豊かさに寄与してくれるものと思います。時は今、冷戦構造の崩壊によって、一国の国際関係も大きく流動化し、変動する兆しが見えてきていますが、学問の世界でも、今や欧米偏重の在来の構造は古くさくなってきています。私は常日頃、学問は「全方位」でなければならないと考えており、日本が今や世界中の「隣人」たちとつきあわないことはできない状況に置かれている以上、世界中の「隣人」たちのことを良く知り、その結果を学生たちに、社会に、そして世界に伝えてゆく仕事の前衛に立たねばならないと考えています。

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