著者
桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.45, pp.119-128, 2012

[Synopsis] The biodiversity in Beethoven's Pastoral Symphony is presented for discussion. The season of this symphony was inferred to be early summer, according to the song of birds (2nd movement), and the other motives of this symphony. Beethoven had recognized at least three species of birds; nightingale, quails, and cuckoo, and might have had a great interest in many plants and animals based on the many motives of this symphony. In this symphony, especially the final movement, Beethoven arrived at a conclusion of coexistence of nature and humans. [要約] ベートーヴェン作曲交響曲第6番「田園」における生物多様性について、考察した。初めに「田園」の季節について考察してみたが、よく言われていように、初夏の情景と考えられた。ベートーヴェンは少なくともサヨナキドリ(ナイチンゲール)、ウズラ、カッコウ、の3種類の野鳥を識別でき、これ以外にホオジロにも関心があったと思われる。その他にも、曲想からして、いろいろな生物をこの曲に取り入れていたと思われ、それらに対する、いつくしみの感情も強かったと思われた。第5楽章では、自然と人間の調和という結論に達していたように推察された。

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CiNii 論文 -  「田園」(ベートーヴェン作曲 交響曲第6番)における生物多様性 http://t.co/7nHZFZ9cX7 #CiNii こういう趣味丸出しの論文は読んでて面白い。参考にはあまりならないけども...

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