著者
松木 吏弓
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, 2009-04

ノウサギは日本に広く生息する代表的な草食動物であり、また大型猛禽類や肉食哺乳類の餌動物として、生態系の食物連鎖を支える重要な役割を果たしている。これらの生態系に注目した場合、餌となるノウサギの分布と個体数の情報は、食物連鎖関係を解明する上で重要となる。ノウサギの個体数推定には、調査地内に排泄された糞数より推定する糞粒法、あるいは雪上に残された足跡の総延長より推定するINTGEP法が主に用いられてきた。しかし、どちらの推定法も地域や植生、行動などの条件で変動が大きく、精度の向上が課題となっている。近年、野生動物の糞や体毛からDNA配列を解読し、種や個体の情報が取得できるようになりつつある。この技術を利用して個体数が推定できれば、効率的で精度が高い手法として期待できる。本報では、このDNA解析技術を利用したノウサギの個体数推定について紹介する。

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