著者
陳 南澤
出版者
岡山大学国際センター, 岡山大学教育開発センター, 岡山大学言語教育センター, 岡山大学キャリア開発センター
雑誌
大学教育研究紀要 (ISSN:18815952)
巻号頁・発行日
no.8, pp.143-150, 2012-12

本稿では開化期の韓国語学習書である『日韓通話捷径J (1903)におけるハングルと仮名表記から、当時の韓国語の音声・音韻論的特徴を概観する。r日韓通話捷径』はソウlレ方言を反映しており、韓国の開化期の教科書や新聞のような文語中心の文献にはあまり現われない当時のソウル方言の文語の特徴をよく示している。本書の仮名音注は音声転写の性格が強仁20世紀初めの韓国語の音韻論的特徴をよく表しており、本稿では、本書の仮名音注を通して当時の韓国語母音の音声的な特徴を概観する。なお、本書の語棄は現代韓国語の形成過程を明らかにするのに役立つと考えられる。今後、明治期と日本植民地期の他の文献を総合的に考察することで現代韓国語の形成過程をより明らかにできると期待きれる。

言及状況

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陳南澤(2012) 「『日韓通話捷径』における仮名音註について」 http://t.co/nGus3VeL74 1903年の資料についての研究。ᄒᆞ야と書いて「ヘー」と音註付けてるのが一番面白いな。この時代、ᄒᆞ야とかᄒᆞ여とか書いてあっても口語はその通りとは限らないわけだ。

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