著者
下田 和孝
出版者
北海道立水産孵化場
雑誌
北海道立水産孵化場研究報告 (ISSN:02866536)
巻号頁・発行日
no.63, pp.21-23, 2009-03

動物の安定同位体比はその餌料生物や栄養段階と良く対応することが知られ、様々な分野で生態学的指標として盛んに利用されている。安定同位体解析では、餌生物と捕食者間での安定同位体比の濃縮係数や、餌の安定同位体比が捕食者の体組織の値に反映されるのに要する時間(ターンオーバータイム)などの基礎的知見が重要であり、これらが生物種によって異なることや、組織や体サイズによっても変化することが知られている。魚類においても安定同位体解析は餌資源の推定などに活用されているが、濃縮係数やターンオーバータイムが明らかにされている魚種は少なく、今後様々な魚種について知見の集積を進める必要がある。本研究ではサクラマス稚魚の筋肉について飼育環境下で炭素・窒素安定同位体比のターンオーバータイムを測定した。

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