著者
稲葉 振一郎 INABA Shin-ichiro
出版者
明治学院大学社会学部付属研究所
雑誌
研究所年報 (ISSN:09114831)
巻号頁・発行日
no.43, pp.27-43, 2013-03

本稿では、「政治」という言葉、概念の自分なりの定義を試みる。ここでの「政治」という言葉は、現代英語の"politics"という言葉の対応語、翻訳語と考えていただいて構わない。現代の日本語における通常の使われ方から極端に外れることなく、しかもある程度明晰で厳密な思考を可能とするような定義づけをここでは試みていく。 そこでは当然、我々の日常的な言葉づかい、更にはジャーナリズムでの政治談議を意識しつつも、もう少し厳密な言葉づかいを行っている領域を参考にする。その場合当然ながらアカデミックな政治科学や公法学の用語法は念頭に置かれるだろう。しかし更にとりわけ本稿で重要な手掛かりとして用いられるのは、ハンナ・アレントとミシェル・フーコーの言葉づかいである。

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「政治の理論のための覚書」は、この『政治の理論』のための覚書だったんだな。 https://t.co/ITtYm0COhB #政治の理論
@swisss12 つ 稲葉振一郎「政治の理論のための覚書」 http://t.co/25mk1B6XIZ (同著者『「公共性」論』も参考になると思います)
稲葉振一郎「政治の理論のための覚書」  "本稿では、「政治」という言葉、概念の自分なりの定義を試みる。…手掛かりとして用いられるのは、ハンナ・アレントとミシェル・フーコーの言葉づかいである。" http://t.co/25mk1B6XIZ
稲葉振一郎(2013)「政治の理論のための覚書」 http://t.co/25mk1B6XIZ

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