著者
田村 悠
出版者
明治大学大学院宮越ゼミ
雑誌
大正文学論叢
巻号頁・発行日
vol.1, pp.51-59, 2012-02-29

「金色の死」は大正三年十二月四日から十七日まで「東京朝日新聞」に連載されていた谷崎潤一郎の短篇小説である。この作品の梗概を簡単にまとめてみると、登場人物である岡村が自己の願望である自己の考える美を結集させたユートピアを建設し、最後に全身を金箔で覆って、そのため皮膚呼吸ができなくなって死に至る、というものである。「金色の死」はこのような全身に金粉を塗りたくって死ぬ、という衝撃的な結末を持っているがゆえに、これまでの評価、研究もこの結末を重要視してきたものが多い。例えばこの場面について三島由紀夫は昭和四十五年の『谷崎潤一郎集』解説の中で、金粉を全身に塗りたくって死ぬという点を「昂然たるナルシシズムの表白」と見ている。

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【Webで読める論文】 田村 悠「「金色の死」を読む-残された謎-」2012 https://t.co/l2bwPVGnzk
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