著者
恒川 正巳
出版者
富山大学人文学部
雑誌
富山大学人文学部紀要 (ISSN:03865975)
巻号頁・発行日
no.60, pp.95-108, 2014

本稿では,『眺めのいい部屋』の別バージョンともいうべき「新ルーシー」を,その前後に創作された「旧ルーシー」と『眺めのいい部屋』と比較考察しながら,『眺めのいい部屋』の物語世界が「新ルーシー」によって,どのように拡張されるかを明らかにしたい。とくに登場人物に付与された性質の3作品間での変化や移動を分析することにより,物語世界の構造と登場人物の性質が連動していることを明らかにし,「新ルーシー」には『眺めのいい部屋』に見られるようなハッピー・エンディングを拒む特質があることを確認する。

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