著者
炭谷 将史
出版者
聖泉大学紀要委員会
雑誌
聖泉論叢 (ISSN:13434365)
巻号頁・発行日
no.22, pp.1-11, 2014

本研究は,子どもの体力低下傾向は自宅での運動遊びの変質が一因であるという前提に立って, 自宅での運動遊びを促進するためのプロセスモデルを仮説的に生成することをねらいとして行われた.研究1では,親子ふれあい運動遊びのふりかえりから,保護者が新しい体験・遊びの機会を得ること,それに対して,保護者自身と子どもがポジティブな評価をすることで,自宅での遊び促進が示唆されることが明らかになった.また研究2では,研究1と同様のプロセスモデルが生成されたものの,研究1に比べて自宅での遊び促進企図が弱い点が読み取れた.これらのことから, 第1段階「日頃は得られない機会」,第2段階「ポジティブな主観的評価」を経て,第3段階「自 宅における運動遊びの変容」につながるという仮説的遊び変容プロセスモデルが生成された.

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