著者
岩元 修一
出版者
宇部工業高等専門学校
雑誌
宇部工業高等専門学校研究報告 (ISSN:03864359)
巻号頁・発行日
no.59, pp.1-8, 2013-03

本論文は、南北朝期防長守護研究の一環として、貞治二年(一三六三)に大内弘世が南朝から北朝=幕府方へ帰服したことを示すとされる「山田聖栄自記」(『大日本史料』第六編二十五、四三頁)所収の島津「師久訴陳申状」に若干の検討を加えようとするものである。この検討を通して、従来大内弘世の帰服を示すとされてきた同史料については慎重な取り扱いが必要なことなどを再確認した。

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