著者
ラドゥレスク アリーナ Radulescu Alina
出版者
琉球大学国際沖縄研究所
雑誌
国際琉球沖縄論集 = International review of Ryukyuan and Okinawan studies (ISSN:21867933)
巻号頁・発行日
no.5, pp.61-81, 2016-02

本稿は、ウムトゥ山とかかわる祭犯と説話で浮上するウムトゥ山の神には異なった二つの側面があることに注目する。八重山の宗教的な支配によって加えられたと思われるウムトゥ山の神と関わる三姉妹神話の要素は、「オヤケアカハチの乱」という政治的な出来事との関わりが見られ、首里王府の支配を正当化する為に利用されたことについて考察を行う。また、首里王府の支配以前のウムトウ山とかかわる土着の信仰について八重山の雨乞い儀礼を通して検討を行う。ウムトゥ山のこの二つの側面を論じることによって、首里王府による八重山併合以前と以後の八重山の民間信仰に関して示唆を得ることができると思われる。

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 1 favorites)

"CiNii 論文 -  八重山の民間信仰にみられる首里王府の影響 : ウムトゥ山の神とかかわる祭祀と神話に焦点をあてて" https://t.co/dRu1KsdIkz

収集済み URL リスト