著者
井上 優
出版者
ココ出版
雑誌
一橋日本語教育研究
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-12, 2015-03-28

この文章では次のことを述べる。①言語の対照研究は,言語研究の一分野ではなく,言語を研究する際のスタイル・立ち位置である。②他の言語と比べて考えることは,対照研究だけでなく,個別言語研究においても重要である。③日本語研究の立場から対照研究をおこなうことは,日本語研究者の役割の一つである。④おもしろい対照研究にするためには,「何が問題の本質か」を常に考えながら研究をおこなうこと,そして,ふだんから異なる言語の研究者と直接話をしながら研究をおこなうことが重要である。⑤言語を比べて考えることは言語について分析的に考えるセンスを磨くのに役立つが,学生(特に留学生)が対照研究を研究テーマにするのがよいかどうかは,それとは別に考える必要がある。

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こんな論文どうですか? 対照研究について考えておくべきこと(井上 優),2015 https://t.co/T1qXUCv0Hd この文章では次のことを述べる。①言語の対照研究は,言語研究の一分野ではなく,言語を研究する際のスタイル・立ち位置である…

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