著者
小濱 優子 中村 滋子
出版者
川崎市立看護短期大学
雑誌
川崎市立看護短期大学紀要 (ISSN:13421921)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.39-47, 2016-03

本研究の目的は、看護学生が企画・運営したアロマセラピーのボランティア活動に対して、その体験からどのような学びを得たのかを明らかにすることである。方法は、質的記述的研究デザインである。アロマセラピーのボランティア活動に参加した看護学生7名を対象とし、「ボランティア活動で学んだこと」について、無記名自由記述方式で調査し、意味のある文章のまとまりをコード化、カテゴリ化し、質的に分析した。その結果、「学び」は、【コミュニケーションの学び】、【相手の反応を観て対象を理解すること】、【相手に合わせた環境への気づき】、【ボランティアの意味への気づき】、【自己の看護への動機づけ】の5つのカテゴリに分類された。看護学生は、手を用いた"触れる"ケアを行うことによって、対象と相互に癒される関係を築くことができた。また、ボランティア体験を通して、チームの一員としての責任感を自覚し協働作業の意識向上に繋がったと考え、看護学生の自主性や社会性を育成する意義ある学びの体験であったと考える。

言及状況

外部データベース (DOI)

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http://ci.nii.ac.jp/naid/120005897048 少数の限られた看護学生を対象とした研究として、限界はあるものの、学生達の「手で触れる」ボランティア体験からの学びは大きかった。今後は、看護学生のボランティア経験の有無や学年差などによる「学び」の違いや、ボランティアの対象者へ与える影響等も明らかにしていきたいと考える。 https://kobe-ccn.repo.n ...

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