著者
高 民定
出版者
千葉大学国際教育センター
雑誌
国際教育 (ISSN:18819451)
巻号頁・発行日
no.4, pp.11-23, 2011-03

本稿では、日常コミュニケーションにおいて重要な言語形式の一つである終助詞「よ」「ね」「よね」を取り上げ、それぞれの機能について先行研究を基に分類し、日本語の初級・中級教科書においてはそれぞれの機能がどのように扱われているかを調査・分析した。教科書の調査結果からは初級・中級教科書において終助詞の機能には偏った使用(提示)が見られ、それによる学習者の終助詞の習得問題が予想されることを指摘できた。さらに効果的な終助詞の指導のためには教科書の会話文などを通じて終助詞の機能がどのような状況で使用され、どのような機能を持っているかを普段から学習者に意識させることが必要であること、また、終助詞の必須性と運用面の注意を社会言語能力との関係から、学習レベルに合わせて指導していくことも重要であることを指摘した。

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[日本語教育関連の論文・資料 397]日本語学習者の「よ」「ね」「よね」について--日本語初級・中級教科書の機能分析を中心に https://t.co/vdUEVxfNLL
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