著者
安藤 藍
出版者
お茶の水女子大学生活社会科学研究会
雑誌
生活社会科学研究 (ISSN:13410385)
巻号頁・発行日
no.23, pp.17-30, 2016-11

本稿は,里親が通常18歳までの満期措置委託期間を過ぎた元里子との関係を\いかに再編・調整し,意味づけているのか,その経験的世界から明らかにする\ことを目的とした.分析には,元里父母10名を対象とした半構造化インタビュー\調査による語りをもちいた.分析の結果,措置委託解除には,責任の終わる区\切りと捉えられる場合がある一方,基本的には今後の関係継続を見越した通過\点という見方がなされていた.本調査において元里親は,元里子との関係調整\にあたり,子どもの経済的・生活や精神的自立を主に基準としており,元里親\たちはそれに至るまで可能な限りの支援をおこなっていた.元里子の現状はさ\まざまであり,元里親子の意向があわず再編のすすまないケースもあった.し\かし元里子の現況にかかわらず,元里親たちは子どもとの間になんらかのつな\がりを感じており,独自の意味づけがみられることを確認した.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 措置委託解除後の元里親子関係 : 関係の再編・調整過程に着目して(安藤 藍),2016 https://t.co/cy7KLVw5W7 本稿は,里親が通常18歳までの満期措置委託期間を過ぎた元里子との関係を\いかに再編・調整…

収集済み URL リスト