著者
大鐘 敦子
出版者
関東学院大学法学部
雑誌
関東学院教養論集 (ISSN:09188320)
巻号頁・発行日
no.22, pp.1-25, 2012-01

フローベルの歴史長編小説「サラムボー」(1867)は、19世紀末に向けて輩出した「宿命の女(ファム・ファタル)」の系譜に取り上げられ、ワイルドの「サロメ」にも影響を与えたと言われている。「ファム・ファタル」とは、男性の命を左右するつれなき美女(La dame sans merci)と言われているが、サラムボーの女性像の初期形成において、ファム・ファルタ性はどのように形成されているのか。その特徴と問題点を検討する。

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