- 著者
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小山 嚴也
- 出版者
- 関東学院大学経済経営研究所
- 雑誌
- 関東学院大学経済経営研究所年報 (ISSN:13410407)
- 巻号頁・発行日
- vol.37, pp.57-67, 2015-03
本稿の目的は,地域密着企業におけるフィランソロピー(社会貢献活動)の在り方について,1つのモデルを示すことにある。そのために,横浜におけるフィランソロピー先進企業である株式会社崎陽軒を取り上げ,同社の代表的なフィランソロピーを整理し,分析・検討した。その結果,地域密着型企業におけるフィランソロピーのあり方について,(1)人的,金銭的資源な制約が存在することから,単独でのフィランソロピーより複数企業の共同によるフィランソロピーが望ましい,(2)効果を考えた場合,複数の対象への支援が望ましい,(3)地域の経済団体を核に据えることがスムーズな企画運営を可能にする,(4)支援対象としては学校,とりわけ大学が「人材の採用」という観点からも有力となるということが明らかになった。