著者
髙木 祐輔
出版者
一橋大学国際教育センター
雑誌
一橋大学国際教育センター紀要 (ISSN:21856745)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.157-165, 2017-07-31

現在,約15万の外国籍ビジネスパーソンが日本に滞在している。職業的専門性の高さから社内では日本語力を求められず,英語または母語を用いて仕事を行っているケースがある。しかし,彼・彼女らが日常生活や同僚とのコミュニケーションを円滑にしようと日本語学習を希望した際,日常業務のため学習時間が限られ,2~3年程の滞日期間しかないにもかかわらず,日本語学校で行われるシラバス(初級200~300時間)を基に教育にあたるケースがある。このシラバスでは,初級終了まで2年以上(週2時間×4週=8時間/月,月8時間×25か月=200時間)要し,初級文法で話せるようになった頃には帰国するという可能性がある。本研究では,庵(2009) がコミュニケーションに最低限必要な文型・表現を抽出した文法項目Step1,Step2用い,会話特化型の授業を半年(週2時間×24週,計48時間)行うことでどの程度会話力が身につくか,OPI を用いて測定した。結果はOPI初級中判定で,学習者はテスターの質問を理解し,受け答えはできるものの,語彙に関する知識不足が目立つことがわかった。

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CiNii 論文 - やさしい日本語シラバスを用いたビジネスパーソン向け日本語教育に関するケーススタディー https://t.co/0gi7EhAqqS

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