著者
上平 崇仁
出版者
専修大学情報科学研究所
雑誌
専修大学情報科学研究所所報
巻号頁・発行日
vol.90, pp.1-8, 2017-07-31

情報過多時代のコミュニケーションデザインにおいては,従来の発信者と受信者を一方通行として捉える伝達型モデルを超えた統合的な仕組みをデザインする必要がある.ここでは新しく関係を生み出すものとして生成的なコミュニケーションデザインを仮定し,その生成的な行為を生み出す社会的な原理について,贈与の視点を提案した.また,その具体的な事例として大学の宣伝活動と進路を決める高校生の関係をデザインすることを目的として「つなぐカフェ」を企画と実践を取り上げ,贈与の視点から解釈を行い出来事の意味を整理した.また課題として自発的な贈与を生むような継続的な信頼関係を育む土壌が必要となることを指摘した.This paper discusses a viewpoint of gifting in generative communication design. It is important for us who live in excessive information society to design generative communication beyond traditional transmission model. I proposed a viewpoint of gift as a social principle that creates that activity. In addition, as a case study, we practiced a "tunagu cafe" aimed at designing the relationship between the advertisement of the university and the high school students who suffer from career path.

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