著者
樋口 善之 松浦 賢長
雑誌
福岡県立大学看護学部紀要 (ISSN:13488104)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.65-70, 2003-12-25
被引用文献数
1

大学生における自己肯定感と生活習慣との関連を明らかにすることを目的とした調査研究を行なった.4つの下位領域からなる自己肯定感尺度を用いて京都市の男子学生39名,女子学生66名,合計105名を対象に,質問紙調査を行なった.併せて,生活習慣についても調査した.その結果,1) 大学生の生活習慣において,自己肯定感と関連が見られた生活習慣は,起床形態,夕食摂取形態,食前に「いただきます」と言う,であった.2) 下位領域と関連が見られた生活習慣は,起床形態,朝食摂取頻度,夕食摂取頻度,夕食摂取形態,食前に「いただきます」と言う,食後に「ごちそうさま」と言う,であった.3) 生活習慣との間に最も関連性がみられた下位領域は,『自律』領域得点であった.4) 好ましい生活習慣を守っている者ほど,自己肯定感は高い傾向にあった.

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