- 著者
-
福盛 貴弘
- 出版者
- 北海道言語研究会
- 雑誌
- 北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
- 巻号頁・発行日
- no.15, pp.217-224, 2017
本稿は、田辺聖子さんが執筆した『大阪弁ちゃらんぽらん』(1978 年、筑摩書房:本稿では中公文庫刊 1997 年改版)を読んでの私の読後感を記したエッセイである。田辺聖子さん(1928-、大阪府大阪市此花区;現在の福島区)と私(1970-、大阪府大阪市城東区)は 42 歳差になるが、大阪弁の世代差を感じつつ、私自身のことばや当時の風俗を書き記している。ここでは、7 章めに記された「こまんじゃこ」のエッセイをもとに、子どもの頃の日常生活、駄菓子屋、祭り、夜店などについて振り返っている。