著者
福盛 貴弘
出版者
大東文化大学教職課程センター事務室
雑誌
教職課程センター紀要 = Journal of Center for Teacher Development and Educational Research, Daito Bunka University (ISSN:24324140)
巻号頁・発行日
no.1, pp.99-106, 2016-12

本稿では、音声学的アクセントおよび音韻論的アクセントの観点から、現状のそのために、国語科教科書におけるアクセントの記述の問題点を指摘し、教育現場で生徒にアクセントを気付かせるにはどうすればいいのかということを示している。小中高の国語科教科書において、日本語のアクセントについてどのような記述がなされているかを確認し、それが適切な記述であるかを精査している。
著者
福盛 貴弘
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
no.14, pp.179-194, 2016

『時そば』は上方落語のネタ『刻うどん』を三代目柳家小さんが翻案し、江戸落語に滑稽噺として定着させた。その際に『時そば』に移植されなかった、換言すれば『刻うどん』にしかないくだりの一つを本稿で扱った。本稿で取り上げたくだりは、うどん屋をほめる前にいじるくだりである。このくだりを理解するために必要な知識や背景をふまえて解説することが、このエッセイの主たる目的である。
著者
福盛 貴弘
出版者
大東文化大学語学教育研究所
雑誌
語学教育研究論叢 = The journal of Institute for Language and Education Research (ISSN:09118128)
巻号頁・発行日
no.35, pp.25-38, 2018

授受動詞のテストについて判断がゆれる例の分析を行った。「花子さんは私の妹においしいおやつを( )。」では、学生は複数の解釈に分かれる。この文法性判断について最適性理論での説明を試みた。
著者
福盛 貴弘
出版者
大東文化大学語学教育研究所
雑誌
語学教育研究論叢 = The journal of Institute for Language and Education Research (ISSN:09118128)
巻号頁・発行日
no.36, pp.305-324, 2019

上方芸能における音曲漫才のテーマソング、歌謡曲、CMソング、ドラマのナレーションなどに採用されている都都逸を紹介する
著者
大澤 由香里 福盛 貴弘
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
no.9, pp.47-62, 2011

本稿では、群馬県の郷土かるたである上毛かるたの独特な韻律特徴を音響音声学的な視点で考察することを目的とする。本稿で示した音声学的特徴は以下の3 点である。(1)モーラ数の増減と持続時間長との相関性:かるた経験者はモーラ数が増えても全体の持続時間長はあまり変わらないが、かるた未経験者はモーラ数が増えるごとに全体の持続時間長も長くなった。1 モーラあたりの時間長は、未経験者はバラバラであったが、経験者はモーラ数が増加するほど1 モーラあたりの時間長が短くなっていた。このことから、経験者はかるたの札を読む際に、自身の中にある一定の時間枠におさめようとしていると考えられる。(2)区切れと持続時間長との相関性:経験者は無意識に前半+中と後半を同じくらいの速さで読んでいるのに対し、未経験者はかるた経験者のようにはならなかった。(3)区切れと基本周波数との相関性:経験者は全体的に高低差が少なく、区切れの最後の音を平らにのばしていた。それに対して、未経験者は高低差が大きく、区切れごとに山を描いたような曲線になっていた。さらに経験者は区切れの始めの部分は前の音よりも少し高くはじまる傾向にあることと、区切れの始めの部分では基本周波数曲線が句音調における句頭の上昇調の影響で安定しない波形になるということがわかった。

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著者
福盛 貴弘
出版者
筑波一般言語学研究会
雑誌
一般言語学論叢 (ISSN:13443046)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-151, 2014-12-31
著者
福盛 貴弘 池田 潤
出版者
筑波一般言語学研究会
雑誌
一般言語学論叢 (ISSN:13443046)
巻号頁・発行日
no.4, pp.35-58, 2002-12-31

文字は音声と並ぶ言語記号ではあるが、文字の研究は音声に比べて大幅に立ち遅れている。言語学の入門書を見ても、音声に関してはページが割いてあるのに対し、文字は無視されるか、補足程度の解説しかない場合がほとんどである。その理由は言語学がアルファベット文化圏で成立 ... This paper discusses various issues concerning the nomenclature and typology of the world's writing systems, and proposes a new system of classifying writing systems based on the language they convey, the linguistic unit(s) they represent (i.e. words, syllables, consonants, segments, and semantic classes), their graphic shapes, and if evident, their genealogy. We thus classify ...
著者
福盛 貴弘
出版者
筑波一般言語学研究会
雑誌
一般言語学論叢 (ISSN:13443046)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-16, 2003-12-31

本稿は、福盛・池田(2002)で示した文字の一般文字学的分類をふまえて、日本語で用いられる文字という個別文字学への適用を主たる目的としている。従って、本稿の用語は福盛・池田(2002)に従う。ただし、一部見解が変わったものは、付記および改訂を行った。また、本稿では主に ... This paper first discusses the graphic nature of the writing in general (Section 1), and reexamines the graphic units and the criteria for classifying the world's writing systems that Fukumori & Ikeda (2002) introduced (Section 2 and 3 respectively). Based on these theoretical assumptions, it classifies various jusetsu ("graph," or the basic graphic unit in general graphology) ...
著者
福盛 貴弘 金濱 茉由
出版者
日本実験言語学会
雑誌
実験音声学・言語学研究 (ISSN:18836763)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-24, 2019-03-24 (Released:2023-06-15)
参考文献数
21

本稿では、エセ大阪弁の音声学的特徴について記述することを目的としている。エセ大阪弁とは、日常的に使われていない語形や音調によって、大阪弁話者が違和感を覚える言葉を指す。大阪弁話者がエセ大阪弁を受けつけない理由として、音調における社会的機能が挙げられる。こういった背景をふまえて、言語形成地を東日本で過ごした被調査者10名を対象として、提示した文を自身が考える大阪弁の音調で読んでもらった。結果として、句音調が負の言語転移となる、式音調が脳内辞書に入っていない、アクセントの下がり目の位置を意図的に変えてしまうといった要因が、エセ大阪弁の音調を構成する要因となっていることが検証された。
著者
福盛 貴弘
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
no.15, pp.217-224, 2017

本稿は、田辺聖子さんが執筆した『大阪弁ちゃらんぽらん』(1978 年、筑摩書房:本稿では中公文庫刊 1997 年改版)を読んでの私の読後感を記したエッセイである。田辺聖子さん(1928-、大阪府大阪市此花区;現在の福島区)と私(1970-、大阪府大阪市城東区)は 42 歳差になるが、大阪弁の世代差を感じつつ、私自身のことばや当時の風俗を書き記している。ここでは、7 章めに記された「こまんじゃこ」のエッセイをもとに、子どもの頃の日常生活、駄菓子屋、祭り、夜店などについて振り返っている。
著者
福盛 貴弘
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
no.12, pp.179-189, 2014

2013年8月28日~30日まで、宮崎県都城市を訪れた。方言調査が目的である。アクセントに関する予備調査であった。その時に記述したこと、考えたことなど雑感を示したエッセイである。都城方言については、都城方言は語末音節で高くなる語声調方言であるが、アクセントの下がり目が併用される語があるということを記している。エッセイ