- 著者
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松本 浩司
- 出版者
- 名古屋学院大学総合研究所
- 雑誌
- 名古屋学院大学論集. 社会科学篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:03850048)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.3, pp.115-133, 2018
〈深い理解〉は,暗記を主とするこれまでの教育方法からアクティブラーニングへの変革を象徴しており,理解における多元・重奏性の深化を追求することである。社会科・社会科学教育におけるそれを促す教授は,社会認識の概念変化,共感としての視点取得,発達的パフォーマンスという3つの要素を有する。これらの要素における強調点を端的に言えば,自己と社会とを知り創造すること,ミクロな視点とマクロな視点とをあわせもつこと,③〈借り物〉となっている知識を用いた,現実社会における環境との相互作用としての行為を促すことによって,概念理解の長期的な変容過程を扱うことである。