著者
山田 真貴子
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.89-101, 2016-12-01

顎矯正手術を受ける骨格性下顎前突症患者39例(男性19例、女性20例)を対象とし、三次元顔貌変形シミュレーションソフト(可動点を前後・上下方向に変化させることができる)を用いて、患者自身が考える術後の理想顔貌を男女別に調査し、矯正歯科医が考える理想顔貌と比較検討した。その際、初回検査時に採得した側面頭部X線規格写真をもとに顔貌形態パターンの垂直的な分類を行い、Long-Face群(LF群)とNormal-Face群(NF群)に分けた。検討の結果、NF群の男性患者の理想顔貌は矯正歯科医と比べて、シミュレーションの前後方向については、上唇部をより前方に位置させ、上下方向(下顔面高)については矯正歯科医と同じ認識であった。LF群の男性患者の理想顔貌は矯正歯科医に比べて、上唇部を前方に位置させ、下顔面高を変化させない顔貌であった。女性患者の理想顔貌はNF群・LF群とも歯科矯正医に比べて、上唇部を前方に位置させ、下顔面高を短くした顔貌であった。

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こんな論文どうですか? 三次元顔貌シミュレーションによる骨格性下顎前突症患者の理想とする顔貌の評価(山田 真貴子),2016 https://t.co/VEwZPSpYiH 顎矯正手術を受ける骨格性下顎前突症患者39例(男性19例、女性20例)を対…
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