著者
フランス近代法研究会 江藤 价泰 瓜生 洋一 荻原 貞正 白石 裕子 星野 澄子
雑誌
大東法学 (ISSN:02870940)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.241-256, 1995-10-30

本稿は、引き続き第二部「人と家族」のうち、婚姻制度に関して、まずアンシャン・レジーム下における、教会法と王権の対立を解説する。教会法は多くの婚姻障碍(洗礼時の代父母と名付け子との婚姻、親族間の婚姻など)とこれを免れる特免制度(金員の支払い)を創設していたが、王権はこれらをすべて廃止し、家父長の権限を強化した。これは絶対王政を支えるために家をその基礎にしたからである。つぎに、婚姻を単なる契約であるとする革命家たちは王権の定めた絶対的婚姻障碍も廃止し、聖職者の婚姻も認めた。更に離婚についても容認する理論を展開していく課程を詳述する。

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フィリップ・サニャック著「フランス革命における民事立法」(5) https://t.co/uKM7hywpbZ

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