著者
山口 誠一
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = 法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.49-59, 2018-03-13

【a】 普遍性一般への高まりは形成陶冶の完成ではない。古代と近代の学修様式とは違っている。古代の形成陶冶は普遍性への自己形成である。近代の形成陶冶には普遍性は準備されている。近代の形成陶冶は内的形式の出現である。【b】 なすべき仕事は個人を現実化し精神化することである。思想の流動化ははるかに困難である。思惟規定の自己を流動化することは,存在そのものを流動化することよりもはるかに困難である。【c】 思想は,自ら自身だという純粋確信を捨象することによって流動化する。思想は,内発的に固定したところを放棄し流動化する。思想の流動化は,概念の自己運動となる。

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こんな論文どうですか? ヘーゲル『精神現象学』「序説」 第33節~第35節の解明(山口 誠一),2018 https://t.co/q8LnUppHKX
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