著者
水町 龍一 川添 充 西 誠 小松川 浩 五島 譲司 羽田野 袈裟義 椋本 洋 御園 真史 寺田 貢 高安 美智子 高木 悟 落合 洋文 青木 茂 矢島 彰 藤間 真 森 園子 船倉 武夫 上江洲 弘明 松田 修 森本 真理 井上 秀一 山口 誠一 萩尾 由貴子 西山 博正 堀口 智之 渡邊 信 近藤 恵介
出版者
湘南工科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究に着手後9か月で国際研究集会を行い,当初の研究目標である学士力の基盤となる数学教育を,モデリングを軸にしたリテラシー教育として行うことの可否・可能性を議論した。結論は,解釈の多義性があるので「高水準の数学的リテラシー」とすること,モデリングではなく概念理解の困難を緩和する方向で近年の数学教育は発展してきたこと,しかしいくつかの留意事項を踏まえれば十分な可能性があるということであった。そこで「高水準の数学的リテラシー」とはコンピテンスであると定式化し,教育デザイン作成に際して価値,態度,文脈を意識する必要を明らかにした。微分積分,線形代数,統計等の諸科目で教材作成・科目開発を実践的に行った。
著者
烏谷 竜哉 黒木 俊郎 大谷 勝実 山口 誠一 佐々木 美江 齊藤 志保子 藤田 雅弘 杉山 寛治 中嶋 洋 村上 光一 田栗 利紹 藏元 強 倉 文明 八木田 健司 泉山 信司 前川 純子 山崎 利雄 縣 邦雄 井上 博雄
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.36-44, 2009-01-20 (Released:2016-02-15)
参考文献数
19
被引用文献数
3 6

2005 年6 月~2006 年12 月の期間,全国の循環系を持たない掛け流し式温泉182 施設を対象に,レジオネラ属菌等の病原微生物汚染調査を行い,29.5%(119/403)の試料からレジオネラ属菌を検出した.採取地点別の検出率は浴槽が39.4%と最も高く,貯湯槽23.8%,湯口22.3%,源泉8.3%と続いた.陽性試料の平均菌数(幾何平均値)は66CFU/100mL で,採取地点による有意差は認められなかったが,菌数の最高値は源泉,貯湯槽,湯口でそれぞれ180,670,4,000CFU/100mL と増加し,浴槽では6,800CFU/100mL に達した.陽性試料の84.7%からLegionella pneumophila が分離され,血清群(SG)別ではSG 1,5,6 がそれぞれ22,21,22%と同程度の検出率であった.レジオネラ属菌の汚染に関与する構造設備及び保守管理の特徴を明らかにするため,浴槽と湯口上流側とに分けて,多重ロジスティック回帰分析を行った.浴槽での汚染リスクは,湯口水がレジオネラに汚染されている場合(OR=6.98,95%CI=2.14~22.8)及び浴槽容量が5m3 以上の場合(OR=2.74,95%CI=1.28~5.89)に高く,pH 6.0未満(OR=0.12,95%CI=0.02~0.63)では低下した.同様に,湯口上流ではpH 6.0未満(OR=0.06,95%CI=0.01~0.48)及び55℃以上(OR=0.10,95%CI=0.01~0.77)でレジオネラ汚染を抑制した.レジオネラ属菌以外の病原微生物として抗酸菌,大腸菌,緑膿菌及び黄色ブドウ球菌を検査し,汚染の実態を明らかにした.
著者
山口 誠一
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.67, pp.13-25, 2013

本論考は,『精神現象学』「序説」の「Ⅰ 現代哲学の課題」の「〔 3〕原理は完成ではないこと,形式主義に対する反対」の前半部を扱う。ここでは,『精神現象学』とりわけ序説執筆時のヨーロッパの歴史との関係が簡潔に語られている。
著者
山口 誠一
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = 法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.49-59, 2018-03-13

【a】 普遍性一般への高まりは形成陶冶の完成ではない。古代と近代の学修様式とは違っている。古代の形成陶冶は普遍性への自己形成である。近代の形成陶冶には普遍性は準備されている。近代の形成陶冶は内的形式の出現である。【b】 なすべき仕事は個人を現実化し精神化することである。思想の流動化ははるかに困難である。思惟規定の自己を流動化することは,存在そのものを流動化することよりもはるかに困難である。【c】 思想は,自ら自身だという純粋確信を捨象することによって流動化する。思想は,内発的に固定したところを放棄し流動化する。思想の流動化は,概念の自己運動となる。
著者
山口 誠一
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.69, pp.13-24, 2014

本論考は,『精神現象学』序説の「Ⅰ 現代哲学の課題」の「〔3〕原理は完成ではないこと,形式主義に対する反対」の後半部を扱う。ここでは,ヴォルフ学派から『精神現象学』の前に到るまでの体系哲学への道について語られている。とりわけ哲学の体系化を形式化と表現し,シェリングとその学派が形式主義に陥った理由を説明している。
著者
山口 誠一
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.73, pp.13-25, 2016

命題では絶対者が主体の表象主語である場合がある。しかし,命題では主体は叙述されない。主語「神」は名前にすぎない。述定によって主語は現実的知になる。また,純粋概念には意味のない音は本来不要である。しかるに「神」は主体表象の音にすぎない。命題形式における固定主語と述語の関係も外的である。述定運動は命題内容を主体として叙述する。知る主観の運動は命題内容そのものに属さない。述定運動も命題内容に属していない。Subjektは主体でもあり主語でもある。主体は静止した点ではなくて自己運動である。
著者
山口 誠一 Yamaguchi Seiichi
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.56, pp.1-15, 2007

Der Gedanke ist nicht nur die Bedeutung,sondern auch die Sache,den der Hegel-Leser anhand des Hegel-Texts begreifen müssen. Die Sache untercheidet sich nicht nur vom bloss objektiven Ding,sondern auch von der bloss subjektiven Bedeutung. Die Sache ist deshalb die Objektivität,die die Subjektivität der Bedeutung durchdringt. Es heisst bestimmt in der Enzyklopädie der philosophischen Wissenschaften(1830)§464,dass der Gedanke Keine Bedeutung mehr hat. Man Kann zwar ohne das Verständnis der Bedeutung der Sprache keinen Gedanke begreifen,die diesen Gedanke ausdrückt,aber,der Gedanke ist die Sache.'(Enzy.§465) Nur diese Sache ist,die wahre Objektivität'(Enzy.§464). Deshalb heisst das Verständnis des Gedankens Hegels das Verständnis der Sache als 'der wahren Objektivität.'Also sind natürlich die Bewusstseinsgegenstände der Phänomenologie des Geistes und die Denkbestimmungen der Wissenschaft der Logik die Sachen. Nur die Sache ist das Hauptthema der Eröffnungsparagraphen der Vorrede der Phänomenologie des Geistes. Es heisst in der Vorrede der Phänomenologie des Geistes:,,Solche Bemühungen mit dem Zwecke oder den Resultaten,so wie mit den Vershiedenheiten und Beurteilungen des einen und des andern,sind daher eine leichtere Arbeit,als sie vielleicht scheinen. Denn statt mit der Sache sich zu befassen,ist solches Tun immer über sie hinaus;statt in ihr zu verweilen und sich in ihr zu vergessen,greift solches Wissen immer nach einem Andern,und bleibt viemehr bei sich selbst,als dass es bei der Sache ist und sich ihr hingibt."(§3)
著者
國武 勇次 佐藤 寿倫 山口 誠一朗 安浦 寛人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.298, pp.85-89, 2008-11-10

半導体製造技術の進展に伴い,プロセスばらつき,電源電圧のゆらぎや温度変化などが回路遅延に与える影響が増加している.我々はこれらの回路遅延の変化により発生するタイミングエラーを予報する機構としてカナリアFFを提案している.カナリアFFは通常のFFを二重化する構造をもつため,適用するにあたって面積の増加が問題となる.本論文では,面積増加を抑制するためにカナリアFFの挿入位置の限定方法を提案しその評価を行う.