著者
渡辺 律子
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
no.49, pp.169-176, 2015-12-20

平成20年の学習指導要領の改定に伴い,体育科の「表現ダンス」領域は小学校1学年から中学校2学年まで男女とも必修となった.また,指導内容が「表現系ダンス」「リズム系ダンス」「フォークダンス」の3つのダンスであることが明確化された.このうち「フォークダンス」教材について,筆者は授業時間数が他のダンスに比べて少ないように感じた.そこで本研究では学校における「フォークダンス」教材の意義について検討を行った.その結果「フォークダンス」は,学習指導要領「総則」をはじめ,「道徳」,「総合の時間」,「特別活動」の目的の一端をも担い得ることが分かった.これは他のダンスでは当てはまらない.このように「フォークダンス」は,学校教育全般にわたって汎用のある教材ともいえる.今後の課題として,教育的効果を高めるために主要なフォークダンスの「由来」「踊り方」「指導方法」「指導目的」「難易度」をわかり易くまとめ,学校現場において,ニーズに合ったフォークダンスを適宜選んで,指導できるような資料・データベースの必要性が示唆された.

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CiNii 論文 -  学校体育におけるダンス教材について: フォークダンス教材を事例として https://t.co/seXjOz4d5m

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