著者
渡辺 律子
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
no.49, pp.169-176, 2015-12-20

平成20年の学習指導要領の改定に伴い,体育科の「表現ダンス」領域は小学校1学年から中学校2学年まで男女とも必修となった.また,指導内容が「表現系ダンス」「リズム系ダンス」「フォークダンス」の3つのダンスであることが明確化された.このうち「フォークダンス」教材について,筆者は授業時間数が他のダンスに比べて少ないように感じた.そこで本研究では学校における「フォークダンス」教材の意義について検討を行った.その結果「フォークダンス」は,学習指導要領「総則」をはじめ,「道徳」,「総合の時間」,「特別活動」の目的の一端をも担い得ることが分かった.これは他のダンスでは当てはまらない.このように「フォークダンス」は,学校教育全般にわたって汎用のある教材ともいえる.今後の課題として,教育的効果を高めるために主要なフォークダンスの「由来」「踊り方」「指導方法」「指導目的」「難易度」をわかり易くまとめ,学校現場において,ニーズに合ったフォークダンスを適宜選んで,指導できるような資料・データベースの必要性が示唆された.
著者
渡辺 律子
出版者
関西学院大学
雑誌
総合政策研究 (ISSN:1341996X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.41-52, 1996-09

This paper aims to explore the feasibility of establishing British health and social care systems for elderly people in Japan. Four main British health and social care systems, drawn from Dr. Evan's paper, were analyzed based on six criteria : 1) system's role, 2) location of responsibility in each system, 3) key concepts of each system, 4) needs of each system in Japan 5) necessary conditions for applying each system if applied in Japan, 6) obstacles to applying each system in Japan. Owing to the author's background, social/psychological influences on each system were enphasized and examples of American health/social care systems were used.