著者
佐々木 良造
出版者
秋田大学国際交流センター
雑誌
秋田大学国際交流センター紀要 (ISSN:21869243)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-17, 2018-03

本稿は,教養教育基礎科目「海外短期研修」の一部として行われた,カナダのビクトリア大学における1 か月の英語研修に参加した学生1 名を対象として,異文化理解・語学・学業・進路選択の態度にどのような変化が生じたかを明らかにすることを目的とし,渡航前,研修修了1か月後,研修修了1 年後の3 回にわたってPAC 分析を行った。その結果,渡航の前後で英語学習に対する動機の高まりと異文化理解の深化がみられた。そして,研修修了1 年後の調査では,英語学習,留学に対する動機は高まりつつも,リエントリーショックおよび専門の勉強に対するモチベーションの低下とその回復という相容れない状態が続いていたこと,さらにその状態から自力で脱出し,海外志向・上昇志向を形成している様子が明らかになった。このことから,研修後の長期にわたるフォローアップの必要性を指摘した。

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