著者
佐々木 良造
出版者
秋田大学国際交流センター
雑誌
秋田大学国際交流センター紀要 (ISSN:21869243)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-17, 2018-03

本稿は,教養教育基礎科目「海外短期研修」の一部として行われた,カナダのビクトリア大学における1 か月の英語研修に参加した学生1 名を対象として,異文化理解・語学・学業・進路選択の態度にどのような変化が生じたかを明らかにすることを目的とし,渡航前,研修修了1か月後,研修修了1 年後の3 回にわたってPAC 分析を行った。その結果,渡航の前後で英語学習に対する動機の高まりと異文化理解の深化がみられた。そして,研修修了1 年後の調査では,英語学習,留学に対する動機は高まりつつも,リエントリーショックおよび専門の勉強に対するモチベーションの低下とその回復という相容れない状態が続いていたこと,さらにその状態から自力で脱出し,海外志向・上昇志向を形成している様子が明らかになった。このことから,研修後の長期にわたるフォローアップの必要性を指摘した。
著者
小林 ミナ 副田 恵理子 名嶋 義直 野田 尚史 松崎 寛 桑原 陽子 佐々木 良造 三輪 譲二 奥野 由紀子 丹羽 順子 松岡 洋子 桑原 陽子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究では,次のような独創性を持つ教材(レッスン群)を作成した。(1)「聞く」「話す」「読む」「書く」で独立している。(2)インターネット上で公開され,文法解説や指示が多言語対応になっているので独習が可能である。研究期間の5年間では,教材作成者がコンテンツを入力したり変更したりするための「管理サイト」,および,日本語学習者が利用する「利用サイト」を開発,試用し,仕様と稼働状況について確認した。それと並行して,日本語レッスン完成版を翻訳し,「中国語簡体字」「中国語繁体字」「韓国語」「英語」の各言語版を作成するとともに,日本語教師が参照するための「日本語」版を作成した。