著者
Rutson-Griffiths Arthur Rutson-Griffiths Yukari
出版者
広島文教女子大学高等教育研究センター
雑誌
広島文教女子大学高等教育研究 (ISSN:21892962)
巻号頁・発行日
no.4, pp.41-50, 2018-02-28

多読プログラムは多くの語学授業において用いられている。多読の効果はすでに実証されているが,日本で人気のあるTOEICのリーディングセクションのスコア増加との関連性についての研究では,様々な結果が報告されている。本研究では,学習者の学習状況が追跡できるウェブサイトとして広く利用されているMReaderのクイズデータを用い,読んだ本の単語総数,多読の頻度,内容理解という点から多読とTOEICの関連性について分析する。過去4年間でリーディングの授業を受けた総数105名の学生のMReaderデータを,多読プログラム開始10か月後のTOEICリーディングセクションのスコアと突き合わせた。わずかではあるが,単語数,クイズの平均点,TOEICのリーディングスコア増加の間に統計的に有意な関連性が確認できた。これらの結果は,多読がTOEICのリーディングスコア増加に繋がるという効果を裏付けるものではあるが,よりさらなる研究が必要である。

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CiNii 論文 -  多読とTOEICのスコア増加の関連性 https://t.co/Dq1Oqfi9z5 #CiNii
CiNii 論文 -  TOEIC準備クラスにおける学習ダイアリーの効果:上・中・初級レベル別のビジュアル(可視化)チェックと共通試験の連動について https://t.co/2LwSjgrfPP #CiNii

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