著者
狩野 浩二
雑誌
十文字学園女子大学紀要 = Bulletin of Jumonji University (ISSN:24240591)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.145-155, 2018-03-24

斎藤喜博を起点とする学校づくり運動において、教材解釈やそれにもとづく授業の最大の特徴は、授業において子どもの上に美を創造するという課題に挑戦し続けたということである。この場合の美は、集中という言葉をキーワードとして先行研究において捉えられてきたものであり、何を美と捉えるかによって、授業のあり方が大きく異なってしまうものである。近年沖縄の学校においてこの運動が継続しており、筆者はその動向に注目してきた。その結果、子どもの上に美を創造するという授業観により展開する学校づくりのなかで、いきいきと自己を表す子どもが育ち、学力の向上が見られた。今後、この原則の下での学校づくりを継続していくことにより、斎藤喜博の教育思想を解明するための手がかりを得ることにつながっていくと考えられる。

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CiNii 論文 -  授業研究を"核"とする学校づくり―教材解釈と授業- https://t.co/LuxL9SXQqL #CiNii 泡瀬小の学校づくりを紹介しました。

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