- 著者
-
渡邉 泰彦
- 出版者
- 京都産業大学総合学術研究所
- 雑誌
- 京都産業大学総合学術研究所所報 (ISSN:13488465)
- 巻号頁・発行日
- no.13, pp.1-30, 2018-07
ドイツでは,2017年10月1日から同性婚が導入された。同性カップルは2001年から登録パートナーシップを行うことができたが,保守政党(CDU/CSU)とメルケル首相は,同性婚を拒絶していた。6月中旬まで,同性婚法が国会で可決される展望はなかった。その状況は,1週間で急激に変化した。 本稿では,急激な変化の背景を,新聞,雑誌,連邦議会議事録における政治家の発言から明らかにした。1 はじめに2 同性の人のために婚姻締結の権利を導入する法律3 2017年4月までの状況4 2017年6月5 連邦議会採決6 抽象的規範統制の申立て7 連邦議会選挙8 同性婚の締結数9 おわりに