著者
前原 淳史 マエハラ アツシ Maehara Atsushi
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The social sciences (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.277-305, 2018-08

論説(Article)現在までに膨大な研究の蓄積がある日露戦争であるが,その開戦原因に関して未だ万人に受け入れられるような定説が確立してはいない。そこで真の原因を明らかにするために,私は「七博士事件」に注目した。この事件は日露戦争直前に起こり,開戦世論形成に多大な影響を与えたとされるが,現在までにその研究はごく限られたものしか存在していない。そのため本稿では,七博士事件の全体像の一端を明らかにすることで日露戦争開戦原因研究に一石を投じることを試みた。

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大正9年9月12日、国際法学者の高橋作衛が死去。第2次大隈重信内閣の法制局長官。日清戦争に法律顧問として従軍し、日露戦争の前年に桂太郎首相に向けて対露強硬論を主張した「七博士意見書」に参加。前原淳史「「七博士事件」の再検討」(『社会科学』48-2、2018年)がある。 https://t.co/LtDUBs6OtB

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