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IR
四頭茶礼にみる飲茶の意義
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education
(
ISSN:03882144
)
巻号頁・発行日
no.52, pp.332-322, 2018-12-20
現代において行われている四頭行事の概要を、鎌倉の円覚寺、京都の東福寺において検証し、さらに四頭茶礼については建長寺の例も見た。その結果、これらの四頭茶礼が、室町時代の「喫茶往来」に描かれた茶事とほぼ共通していることを確認した。さらに、「喫茶往来」の茶に現れた四種十服は「太平記」の百服茶と同様であることも確認したうえで、両者が室町期の一般的な喫茶との共通性をもっているという学説を紹介した。これらの茶礼が行われる禅院の清規について検証すると、清規が禅院の典型的な生活規範として絶対的な存在感を持っていたことを確認し、そこで実は喫茶が大きなウエイトをもっていることを認識した。また鎌倉時代から禅宗は日本各地に広まり、禅院の影響力が大幅に力をもっていたことがわかった。そして、なにゆえ禅院で喫茶が取り入れられたのかという点については、実はお茶が栄養に偏りのある禅院での栄養補給材料となっていることを明らかにした。
言及状況
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"平安時代の日本人は、茶は飲んでいた。""ただし…茶のみを純粋に飲むという形態ではなかった""甘葛煎・厚朴・生薑・塩・乳などが加えられて飲んでいたと考えられる。これは一種の食べる茶" →食べる茶という視点
収集済み URL リスト
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006602178
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