著者
大岡 由佳 岩切 昌宏
出版者
大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター
雑誌
学校危機とメンタルケア (ISSN:1883745X)
巻号頁・発行日
no.11, pp.15-31, 2019-03-31

日本の精神科医療現場において、昔に比べて人権が配慮されてきているが、長期入院患者も少なくなく、また隔離拘束となる場合も多い。最近のアメリカのトラウマ研究から、医療・福祉・行政・司法・教育など様々な領域でトラウマ理解に基づいた支援(トラウマインフォームドケア)が必要であることがわかって来ている。精神障害者が、発症以前にトラウマを抱えていたり、発症後にトラウマとなりうる不当な扱いを受けて病状を悪化させたりしていたことなどが、精神障害者施設のフィールドワークより認められた。今後、日本の精神科医療の中でもトラウマインフォームドケアが行なえる体制が必要である。

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CiNii 論文 -  精神障害者とトラウマに関する一考察 −トラウマインフォームドケア(TIC)の視点から− https://t.co/WcL9rGHo9J #CiNii

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