著者
佐藤 由紀
雑誌
芸術研究:玉川大学芸術学部研究紀要 (ISSN:18816517)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.4, pp.1-12, 2013-03-31

本稿では、一人芝居における舞台俳優と課題説明場面における成人男性の、ジェスチャーを中心とした発話構造を比較し、その共通性と相違性を探索した。俳優のジェスチャーは、平均持続時間、出現位置や方向、ビートのリズム性、空間構造、発話との時系列関係などでは成人男性と共通性を示した。ただし、一つのジェスチャーに含まれるジェスチャー句数が少ないなど、相違性もみられた。とくに俳優の特徴として、指さしを多用することに注目し、架空の対話相手と、状況に向けられた意図の複合した表現が、ここにみられた指示であった可能性が主張され、指示の複雑性がこの俳優の演技の熟達の特徴である可能性を示した。

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こんな論文どうですか? 舞台俳優は演技において発話と身体の組み合わせをどのようにデザインしているのか(佐藤 由紀),2013 https://t.co/vV9y5yKTN2 本稿では、一人芝居における舞台俳優と課題説明場面における成人男性の、ジェス…

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