著者
舘鼻 誠
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
no.49, pp.1099-1114, 2020

石塔(宝篋印塔・五輪塔)は,その素材の特性から長く原型を保ちやすく,また重量があることから原位置に残るものが多い。このため文字で書かれた史料が少ない,あるいは皆無の地域であっても,石塔の一部が残っていれば,そこから様々なことが読み解ける。本稿は,広島県の北部に位置する安芸高田市甲田町の理窓院に残る中世後期から近世初頭にかけての石塔群を実測,分析することで,この土地の中世武士団であった宍戸氏の歴史に迫るとともに,花崗岩や石灰岩によって製作された石塔の特色や分布を明らかにする。

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舘鼻誠『石塔から読み解く理窓院と安芸宍戸家』理想院に残る石塔群の推定年代から、惣領家の駿河守系宍戸家に関わるものと考察、文献史料と合わせて宍戸家の歴史を読み解く内容です。宍戸元家による惣領家簒奪の実態、ここにも大内と細川の代理戦争が展開されてたんですね…。 https://t.co/qNzCBt55jN

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