著者
雨宮 俊彦
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.253-291, 2001-03-21

ソシオン理論の特徴は、みっつある。ひとつめは、エージェントとしてのソシオン間の荷重関係をプリミィテイブとすることである。ふたつめは、個人・社会のダイナミズムをとらえるために概念と記述法を、ツールとして提供しようとすることである。みっつめは、解明の目標とするのが、ローカルで個体的な過程とグローバルで集合的な過程の循環のダイナミズムと、個体内の主観的な荷重関係と個体外の客観的な荷重関係の間の内部化と外部化の循環のダイナミズムの二重の循環にあることである。本論文とつづく論文では、ソシオン理論を、エージェント・環境相互作用モデルとして定式化するための検討をおこなう。本論文では、エージェント・環境相互作用モデルの概観をおこない、荷重関係がエージェント・環境相互作用モデルでどのようにあつかわれるのか検討した。自律的エージェントの環境内での適応行動と学習、社会的感情が、荷重関係をもとに分析できることがしめされた。特集・ソシオン理論の冒険

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こんな論文どうですか? エージェント・環境相互作用モデルとソシオン理論 (1) : 荷重関係のモデル化のこころみ(雨宮 俊彦),2001 https://t.co/Bj1KYTskEm ソシオン理論の特徴は、みっつある。ひとつめは、エージェントとし…

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