著者
三井 泉
出版者
関東学院大学経済経営学会
雑誌
経済系 = Kanto Gakuin journal of economics and management : 関東学院大学経済経営学会研究論集 (ISSN:02870924)
巻号頁・発行日
vol.282, pp.34-47, 2021-03

本稿の目的は,M.P.フォレット(Follett, 1868–1933)の思想の中でも,とくに彼女の社会プロセス論の主要概念「交織(inter-weaving)」に注目し,その現代的可能性を示すことである。フォレットがこのような概念を生み出した時期は,1918–パンデミック(スペイン風邪)がボストンを襲った時期であることにも注目したい。彼女は政治学,哲学,歴史学,心理学などの学問的蓄積の上に,長年のソーシャルワーカーとしての実践活動を通じて,個人のダイナミックな相互作用を基盤とした社会観を提唱した。本稿では,特に「経験の交織」という彼女の視点に注目し,それを我々が現在直面しているCovid-19 を乗り越えるための一つ視座として位置づけ,「インターネット社会からインターウィービング社会へ」という視点の転換を提案したい。

言及状況

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こんな論文どうですか? M.P.フォレットの「交織」概念の可能性 : Covid-19以降の新たな社会の創造へ向けて (高橋公夫教授退職記念号)(三井 泉),2021 https://t.co/j7BtfHmBN8 本稿の目的は,M.P.フォレット…

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