著者
河内 良彰
出版者
佛教大学社会学部
雑誌
社会学部論集 = Journal of the Faculty of Sociology (ISSN:09189424)
巻号頁・発行日
no.72, pp.21-40, 2021-03

本研究は,コロナ禍における大学生の旅行意欲と観光行動を把握するために,佛教大学の学生を対象にアンケート調査を実施し,コロナ下の感染対策と観光復興に寄与することを目的とした。分析の結果,以下8点が明らかとなった。第1に,回答者の過半数は旅行意欲がなく,その理由として「感染する可能性があるから」が最多を占めた。第2に,旅行意欲が高まる要素は,「ワクチンが開発されたら」が最も多かった。第3に,関心のある観光要素は,「自然・景勝」が第1位をとった。第4に,なるべく避けたい交通手段は「長距離バス」,感染予防のために重視する要素は「マスク」が,それぞれ第1位に立った。第5に,「Go To トラベル」キャンペーンで行きたい観光地は,「北海道」が第1位,「沖縄」が第2位,「福岡」が第3位となった。第6に,「マイクロツーリズム」との関連で,京都観光で行ってみたい観光地は,「嵐山」が第1位,「清水寺」が第2位,「天橋立」が第3位となった。第7に,タイプ別観光への関心について「ある」とした回答は,「マイクロツーリズム」が30%となり,海外旅行(41%)をも下回った。最後に,女性のほうが国内旅行(日帰り)やマイクロツーリズムへの関心が高く,学年別で見ると,4年は国内旅行(日帰り),国内旅行(宿泊),マイクロツーリズムへの関心のいずれも比較的高くなった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)旅行意欲観光行動Go To トラベルマイクロツーリズム

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こんな論文どうですか? 新型コロナウイルス感染症の蔓延下における大学生の旅行意欲と観光行動に関する調査研究(河内 良彰),2021 https://t.co/uZQhUIJmd4 本研究は,コロナ禍における大学生の旅行意欲と観光行動を把握するために…

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