著者
高見 寛孝
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
no.31, pp.17-30, 2021-03-15

神や死霊あるいは動物霊などの霊的存在と人間との交流が憑霊である。夢や存在しないはずの姿を見たり、声を聴いたりすることもまた憑霊現象のひとつで、シャーマニズムでは憑霊に何らかの意味があるものとして、霊的存在との接触を試みる。一方、科学としての精神医学は霊的存在を認めず、憑霊を身体的障害によって生じる幻覚と捉え、個人を社会から切り離して治療しようとする。しかし昨今では、ホリスティック医学に代表されるように、医学側も霊的存在(精神文化)に関心を寄せ、シャーマニズム研究に接近しつつある。

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“CiNii 論文 - 憑霊と幻覚のあいだ―シャーマニズムと精神医学―” https://t.co/8ybfvkaDxa ※本文リンクあり

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