著者
秋山 晋吾
出版者
千葉大学大学院社会文化科学研究科
雑誌
千葉大学社会文化科学研究 (ISSN:13428403)
巻号頁・発行日
no.12, pp.317-323, 2006-03

トランシルヴァニアでは、17世紀末にハプスブルク支配下に組み込まれてまもなく東方正教会のローマ・カトリック教会への合同が行われた。この教会合同は、ルーマニア人の民族意識の覚醒に決定的な影響を与えたとされているが、それだけにとどまらず、三ナティオ・四公認宗派体制を根幹とするトランシルヴァニアの国制に関わる問題性を内包していた。すなわち、宗派あるいは文化との関わりが概念的に強まることによるナティオの意味が大きく変化していく契機となったのである。ここでは、1699年2月16日に、神聖ローマ皇帝・ハンガリー国王レオポルト一世によって発布された、トランシルヴァニア侯国における東方正教会とローマ・カトリック教会の合同に関する勅令の全文を邦訳し、勅令発布の背景に関する解題を付した。

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CiNii 論文 -  翻訳 トランシルヴァニアの教会合同に関するレオポルト勅令(1699年) https://t.co/MVa0B6oWZx #CiNii

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