著者
井上 郷子
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
no.55, pp.253-259, 2021-03-31

松平頼則と松平頼暁は、現代日本を代表する作曲家であり、親子の関係にある。筆者は、2020年3月1日、東京オペラシティ・リサイタルホールにて「井上郷子ピアノリサイタル#29 松平頼則・松平頼暁ピアノ作品集」(欧文表記"Satoko Inoue Piano Recital #29 Piano Works by Yoritsune Matsudaira and Yori-aki Matsudaira"を行なった。このリサイタルでは、両氏の作曲様式を比較、研究し、演奏することによって浮かび上がらせ、更に現代日本の作曲界が歩んできた道を再確認することをも意図した。本稿はこのリサイタルの報告である。松平頼則、松平頼暁両氏の作品には、長年の作曲活動の中で一貫して変わらない「芯」となっているものがあり、それは、頼則氏の場合は「ヨーロッパ芸術音楽の技法と雅楽との融合」であり、頼暁氏の場合は「形式構造」であることを、本研究を通して確認することができた。

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CiNii 論文 -  「井上郷子ピアノリサイタル#29 松平頼則・松平頼暁ピアノ作品集」の報告 https://t.co/qmUzbnhZDl #CiNii ※松平頼則「呂施法によるピアノのための3つの即興曲」からRē壱越、律施法によるピアノのための3つの即興曲からla黄鐘、「ピアノのための運動~雅楽の旋律線による」あり

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