著者
藤川 大祐
出版者
千葉大学教育学部授業実践開発研究室
雑誌
授業実践開発研究 = Study on Development of Teaching (ISSN:18848818)
巻号頁・発行日
no.14, pp.1-10, 2021-03

[要旨] 本稿では、いじめの構造をゲームとして捉え、特にLINEのステータスメッセージに誰のことかが明記されない形で悪口を書く「ステメいじめ」のように、対象者が被害を訴えようとしても訴えにくい「ダブルバインド型いじめ」について、こうしたいじめがどのようにして生じ、どのようにして抑止が可能かを検討した。この結果、ダブルバインド型いじめはいくつかの条件分岐の結果生じること、そして条件を変えることによってダブルバインド型いじめが回避されうることが確認された。条件を変えるためには、アンガーマネジメントやストレスコーピングに関する教育、アサーション・トレーニング等の非攻撃的な自己主張に関する教育が必要であることに加え、ダブルバインド型いじめになりうる行為を行うことを認めない規範の構築が必要だということが明らかとなった。

言及状況

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丁度良い論文見つけた。 「帰納論的ゲーム理論」など。 CiNii 論文 -  ゲームとしてのいじめ構造 : 「ダブルバインド型いじめ」抑止はいかにして可能か https://t.co/3fok2xrX8n #CiNii

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