- 著者
 
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             三宅 苞
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - Sociotechnology Research Network
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.2, pp.21-29, 2004 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             1
             
             
          
        
 
        
        
        J. ザイマンは、1960年代より金属物理学の研究を進める傍ら、科学者共同体による知識生産という視点から数多くの科学論の書を著し、この分野でも注目されてきた。しかし、日本においては、これまで幾つかの訳書はあったものの、その科学論についての詳細な検討はなされてこなかった。本論は、『パブリック・ノレッジ』から最近の『リアル・サイエンス』までの主要著書を採り上げ、比較検討し、ザイマンの思考の変遷を明かにする。特に、ザイマン科学論の特徴であるアカデミック科学のモデル化とポスト・アカデミック科学批判について考察する。さらに、ザイマンの欧米での最近の論評に注目し、日本の科学論の中での展開可能性を探る。