著者
瀬尾 明彦 砂川 久弥 土井 幸輝 鈴木 哲
出版者
ITヘルスケア学会
雑誌
ITヘルスケア誌 (ISSN:18814808)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.96-105, 2008
被引用文献数
2

本研究では,睡眠時間が翌日全体の認知・運動機能に及ぼす影響を評価することを目的とした.具体的には,睡眠時間の長い条件(6時間)と短い条件(3時間)の2条件で,起床後の身体の「知覚」,「思考」,「記憶」,「運動」の一連の認知から運動に至るまでの機能に対応した作業を被験者に行わせ,脳波計測による各作業時の覚醒度,自覚症調査による各作業後の主観的負担感,各作業の結果により総合的に評価した.また,本研究では実験中の被験者の生体リズムの変化についても体温・心拍数計測により確認した.その結果,体温,心拍数の変化から,睡眠時間の長短による生体リズムの顕著な差は見られなかったが,短睡眠では主観的負担感が高くなることがわかった.脳波についても短睡眠時には翌日に覚醒度の低下が確認された.また,翌日の作業結果にも大きく影響することがわかった.具体的に,知覚機能,思考機能,記憶機能においていずれも低下が大きいことがわかった.一方,動作機能の顕著な変化は見られなかった.

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@ruAneki10 お友達は恐らくショートスリーパーです、遺伝的なものなので、比較してはダメですよー https://t.co/hOCM4pQLTh
@yoshikawa_park @keimasada222 一応補足しておくと、短時間睡眠と長時間睡眠を比較した論文ではやはり一定時間(6時間程度)の睡眠をとったほうが覚醒して、負担も少なかったそうです。 https://t.co/tSdofX1mEc
CiNii 論文 -  睡眠時間が翌日終日の認知・運動機能に与える影響 https://t.co/AnMI8hRVgo #CiNii

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